ブック1

□譲らない気持ち
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「『ぽん』だよぉ!」

「違うよ!『ぽい』だってば!」

「え〜っ私は『ぽん』だと思うなぁ」

「『ぽん』って何か変じゃん?『ぽい』だよ!」


とある日の昼下がり…
何やら子供達が

『ぽい』
『ぽん』

について喧嘩をしていた


「…どうしたんだろう?」

「…さぁ…」


騒ぎを聞き付けたキラとラクスが仲介に入る


「あ!!キラ兄ちゃん!ラクス姉ちゃん!」

「ねぇっ!キラお兄ちゃんとラクスお姉ちゃんは『ぽい』派?『ぽん』派?」


「え…何?いきなり…」

「何のことですか?」


突然、意味の分からない質問をされ
二人は困惑する


『じゃんけんの話だよ!!』


子供達が声を合わせて答える

あまりにも揃っていたため、キラは思わず苦笑する


「ねぇ!どっち!?」

「じゃんけん ぽん?」

「じゃんけん ぽい?」

『どっち!?』







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