ブック1

□いない
1ページ/5ページ




キラの頭を膝の上に乗せて、ラクスは激しい眠気と戦っていた。



キラのために子守唄を唄っていたラクスだが、
膝の上のキラはあっという間にスヤスヤと眠りについてしまった。


話し相手がいなくなってしまったうえ、キラがいるから動けない。

ラクスはついに眠気に襲われてしまった。



ラクスはふと首を巡らせる。


子供達は子供部屋でお昼寝中、カリダは夕飯の買い物でマルキオ導士も、マリューもバルトフェルドも出かけている。



彼女が眠ってはいけない理由は何もないのだ。




「…ちょっとだけ、寝ちゃいましょう」




そう呟くと、カクンっと首を落としてラクスは眠りにつく。




キラの暖かさと重さを感じながら…。









次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ