ブック1
□いない
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キラの頭を膝の上に乗せて、ラクスは激しい眠気と戦っていた。
キラのために子守唄を唄っていたラクスだが、
膝の上のキラはあっという間にスヤスヤと眠りについてしまった。
話し相手がいなくなってしまったうえ、キラがいるから動けない。
ラクスはついに眠気に襲われてしまった。
ラクスはふと首を巡らせる。
子供達は子供部屋でお昼寝中、カリダは夕飯の買い物でマルキオ導士も、マリューもバルトフェルドも出かけている。
彼女が眠ってはいけない理由は何もないのだ。
「…ちょっとだけ、寝ちゃいましょう」
そう呟くと、カクンっと首を落としてラクスは眠りにつく。
キラの暖かさと重さを感じながら…。
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