「大丈夫だよ!
針を千本も飲ますなんて、冗談だから。
それに、僕は約束を破ったりしないよ。
ユフィもでしょ?」
目尻に涙を浮かべながら、スザクは言った。
ユーフェミアは、ぎこちなく頷く。
「でも、もし…約束を破ったら?そうなったら、スザクはどうしますか?」
ユーフェミアは真剣な顔でスザクを見る。
スザクは何度も瞬きをして、クスリと笑う。
「大丈夫。ユフィが約束を守れるように、僕が迎えに行くから。」
「…迎えに?」
「うん」
ユーフェミアは確かめるように聞き返し、スザクは信じてもらえるように頷いた。
彼の肯定に、ユーフェミアはとても嬉しそうに笑って、自分の小指を差し出す。
「では、改めて約束ですね?」
「そうだね。」
差し出された細い小指に、スザクは自分のそれを絡ませる。
「また、ここでクレープを食べようね」
「はい、約束です」
スザクは指切りの歌を唄い、ユーフェミアと絡ませた小指を離した。
また会うと信じて。
おわり
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