「キラはわたくしより先に死にたいですか？後に死にたいですか？」
「………先、かな？」
「まあ、何故ですか？」
「だって、君に置いていかれるなんて嫌だから。
それに、君のいない生活なんて耐えられないし」
「そうですか…」
「ラクスは？」
「わたくしは…後でしょうか」
「どうして？」
「貴方の瞳が最期に映すのは、わたくしであってほしいのです。
………でも」
「でも？」
「わたくしの瞳が最期に映すのはキラ、貴方が良いのです」
「…うん、そうだね。
僕だって、ラクスの瞳に最期に映るモノは僕であってほしいな」
「…どうしましょうか、キラ？」
「そんなの簡単じゃない？」
「？」
「僕たち、一緒に死のうよ」
「え…」
「一緒に死ねば、最期の瞬間にお互いの瞳に映るのは、お互いでしょ？」
「……そうですけど」
「うん。だからねラクス。一緒に死のう？」
いつも、いつでも、いつまでも一緒に、同じ生と死を。
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