もう一度、もう一度






「てゆうかさぁ。
ねぇねぇ、覚えてないの?君“どうやったら会えるか”なんて言うけどね、彼女もう会いに来てくれてるんだよぉ?」


目を真ん丸に見開いて驚くスザクに、
ロイドは何もなかったかのように話しを戻した。


「は?」


「ほらぁ、ナリタで君が狂って「ロイドさぁん、伯爵としてのマナーを教えて差し上げましょうか?」


当時を思い出しながら話すロイドの言葉を遮り、セシルはにっこり笑って、背中で拳を作る。
ロイドはきょとん、と瞬きをした後、心底嫌そうな顔でセシルを睨んだ。


「…ありがとう。遠慮します」


すっかり見慣れたロイドとセシルの冷戦にスザクは溜め息をつき、話題を戻す。


「あの、ユーフェミア副総督が来てくれてるって…?」


答えたのは、ロイドではなくセシルだ。


「あのね?ナリタ戦の後、スザク君を心配してユーフェミア様がコックピットまで来てくれてたのよ。」


「…えっ?」












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