12/12の日記

01:50
お久しぶりです(*^^*)
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今さらな、最終巻表紙ネタ。
本当に時差がある自分の頭の中、なんとかならないですかね??と思う、今日この頃です(・・;)










*KOKORO
 












「一護、本当に印象が丸くなったよね」
「そうか?」
「うん、この10年で眉間のシワどこ行った?って感じ」
「ほっとけ・・・」
「これも、織姫ちゃんのおかげかな」






『良い写真だよね』って、水色が見てるのはついさっき撮った写真。
死覇装を纏った俺と、昔から現世でよく着てたワンピースを着たルキアが背中合わせで写っている。




浦原さんからの頼みで、何やら尸魂界の雑誌の表紙に使うんだとかなんとか。






「でもさ、織姫ちゃんこのこと知ってるの?」
「え?」






俺と同じ『黒崎』になった元『井上』の奥さんを、友人たちは『織姫』と名前で呼ぶようになった。
そんな友人たちに便乗して・・・っていうか負けないように、俺も呼ぶようになって数年。
やっと慣れてきたものの、どこか気恥ずかしさがあって・・・、でも自分達の関係を実感できるこの瞬間が好きだってことは俺だけの秘密だ。






「写真撮るってことは知ってるけど・・・。何か問題あるのか?」
「だって、いくら相手がルキアちゃんでもさ?自分の旦那さんがこんなに別の女の人とくっついてたら、嫌なんじゃないのかなぁと思って」
「へ?ルキアだぞ?」
「じゃあ例えば、織姫ちゃんと啓吾がこんな風にくっついてたら一護的にはどう?」
「・・・それは、嫌だな」
「でしょ?織姫ちゃんにとってもそういうことだよ」
「・・・・・・」






昔、アイツが俺とルキアの関係について悩んだことがあるってのは、聞いたことがある。
『今ならわかるんだけどね』って、照れくさそうに話してくれたのを覚えてる。






昔から浦原さんには世話になってるし、頼られて嫌な気はしねぇ。
それに、バイト代も弾むって言うから、いつも仕事で家のことを任せっきりのアイツに旨いもんでも食わせてやれるかなって・・・。




そんな軽い気持ちで引き受けたことだけど、アイツをそんな気持ちにさせてるなら意味がない。






「ありがとな、水色」
「うん。織姫ちゃん、さっきあっちに一人でいたよ。早く行ってあげて」
「おう」






本当に水色には、昔から世話になってばっかりだ。









「あれ〜?一護は?」
「ああ、織姫ちゃんとこ」
「ああぁぁぁ、10年経っても羨ましいぜ一護のやつぅ!あの黒崎さんが奥さんだなんて!」
「織姫ちゃん、ますますきれいになったもんね」
「それにしても・・・、何で水色たちは『織姫ちゃん』で、俺だけ『黒崎さん』なんだ?」
「信用の差じゃないですか?浅野さん」
「10年経ってもその扱い!?」
「10年一緒にいたみたいな言い方やめてもらえますか?」
「敬語いやぁぁぁ!!」










「織姫っ!!」






あの頃から変わらない、さらりと伸びた柔らかくて暖かい髪。
風に揺れるその隙間から、ポタリと一滴の雫が見える。




ああ、知らないうちにこんなにも傷付けていたなんて、本当に情けねぇ。






「違うんだ、織姫。ルキアは今でも変わらない大事な存在だけど、それはあくまでも仲間っていうか・・・。その前に恋次がうるせぇから直接背中はくっつけてねぇし。」






これは本当のこと。
近くで撮影を見ていた恋次が、浦原さんじゃなくて何故か俺を睨んでやがった。






「それに、今回はたまたまルキアだったけど恋次でも同じ立ち位置っていうか・・・」






時の流れの違う俺達は、一番近くて遠い存在だと思ってる。






「でもお前には一番近くにいてほしいし、背中じゃなくて隣にいて一緒に歩きたいっていうか・・・。例えそばににいないときでもいつだって、俺はお前を想ってるから、だから心の中に・・・ああ、もうなんて言えばいいのかわかんねぇけど」






あの頃、路を示してくれるのがルキアなら、その背中を押してくれるのは織姫だった。
でも、あの頃と決定的に違うのは、背中を押されたそのあとに帰ってくる場所もできたってこと。
時には背中を押されたら、振り返って手を握って、一緒に歩きたい存在ができたこと。












「俺の居場所はいつだって、お前の隣が良い」
















「・・・あれ?一護くん、どうしたの?」
「・・・へ?」






ふっと振り返ったその顔には、確かに一筋の涙が見えるけど・・・。
でもその手には・・・。







「あ、これ?花粉症だっていったら、浦原さんがオススメ目薬くれたんだよ」
「・・・目薬?」






『すっごく聞くんだよ〜』なんてすげぇ嬉しそうだけど・・・。






「一護くん、撮影お疲れ様です!すっごく良く撮れてたね!」
「なんだよ・・・」
「へ?」
「俺はてっきり・・・」






水色の奴、嵌めやがったな・・・。
一人で言い訳して、語り損じゃねぇかよ・・。






「一護くん」
「あ?」













ぎゅ〜












「お、織姫?」
「小島くんの言う通り、相変わらず一護くんの背中が似合うルキアちゃんにほんのちょーっとジェラシーを感じたのも本当だよ?」
「ジェラシーって・・・」
「でも、こうやって一護くんがあたしにたくさん居場所をくれるから今は大丈夫なのです」









『あたしは、一護くんの隣も心の中も似合う人になりたいな』









そう言って眩しいくらいに笑ってくれる大切な人を、力いっぱい抱きしめた。












「撮れました?浦原さん」
「バッチリっす♪いやぁ、助かりました。さすがですね、小島さん」
「ちゃんと一護に報酬を渡してるから変だなぁとは思ってたんですけど・・・、ここまで込みのバイト代たったんですね」
「黒崎さん夫婦の写真は尸魂界で良く売れるんすよ〜♪」
「(・・・どんまい、一護)」 













*2016.12.12

君がいる場所、君といる場所、君が待っていてくれる場所。


そのすべての『此処』が、俺の路。
       (こ)(こ)    (ろ)




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00:41
いろいろ・・・・
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こちらでは本当にお久しぶりです!

最終巻が発売されてから早一か月、ようやく波にのれるようになって拍手やら表紙ネタやらを書いたりしてますが・・・・。
いい加減、この時代遅れの頭はどうにかならないことかと思ってますが(^^ゞ
どうやら何年たっても変わらないみたいです。





さてさて、私事なのですが実は9月くらいに職場で受けた健康診断で心電図で『心室性期外収縮』と診断されました。
不整脈の1つみたいで、悪い病気とかではないので要経過観察ね、というような結果だったのですが、先月に胸のあたりに変な違和感というか痛みがあって、病院に行って詳しい検査を受けてきました。

血液検査やら心臓のエコーやらと詳しい検査をしてもらって、期外収縮気味ではあるもの、病的な原因は見られず至って体は健康体でした!
先生曰く、「原因は『過労・ストレス・睡眠不足』、とにかくしっかり休むこと!」とのことでした。
「若いんだから、ちょっと休暇とってまた仕事復帰なんていくらでもできるんだから、体大事にしなさい!」と叱られました・・・(苦笑

病的なものじゃないとわかっただけでも一安心です。
私の家庭の傾向として昔から、明らかに「風邪」とか病院に行くのが目に見えて必要でないと行くことがないので、診察を待っている間はなんだか慣れずにそわそわしてました(笑)

でも、病院の先生の話を聞いて、やっぱり何をするにしても健康第一、病院に行くって大事だなって実感しました。


だからといってすぐに仕事を休める状況でのないのですが、今は自分でセーブしながら、休みにはちょっとでも外へ出てリフレッシュもしながらできるだけ無理のないようにしています。
周りの人からは「不器用」を連呼される私ですが、忙しさをごまかして自分のペースで仕事したり、「いー!!」って叫びたくなるようなことがあっても軽く受け流したりするのは器用にできる方だと自負していたのですが、最近は特に仕事とプライベートで忙しかったのでコントロールが下手になってたのやもしれません。


みなさんも健康第一、お体にはお気をつけくださいね!!
以上、最近やっと病院の大切さを知った私のお話でした(笑)





さてさて、最近はそのリフレッシュも兼ねていろいろ書きたい気がグングンとあがってきています!!
本誌で最終回を見てからずーっと書きたかった話も拍手で書けて、単行本最終巻表紙ネタも書けました♪
その他にもっといろいろ進めたいものたくさんあるので、12月も残り約半分くらいですが、今月はたくさん更新できればな〜と思ってます!!


今の拍手の「Where is light now?」は実は一護さんが好きとしているシェイクスピアからいただいたタイトルです。
いつもタイトルをつけるのに悩む私ですが、これは「シェイクスピア 名言」で検索をかけていろいろ探し、「これだー!!」ということでまるっといただきました(笑)
「リア王」の第三幕第七場後半のコーンウォールの台詞で「お前の光は今どこにある?」というものがあるのだそうです!
これを機会にいろいろ見てみようかな〜と思ってます・・・とりあえず思ってるだけ(笑)

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