*過去拍手話A
□FIREWORKISS
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おまけの短い一護サイド
どの花火が好きかって聞かれて、「線香花火」って答えた。
線香花火が好きなのは、玉を落ちないかをヒヤヒヤしながら見てたりとか、上手く続いた火花を嬉しそうに眺めてたりとか、玉が落ちた瞬間の残念そうな顔とか・・・。
そんな井上を見ているのが堪らないから。
こんなこと言ってないから当然のことだけど、
俺の想いもつゆ知らずの井上がまた井上ブレインを発揮して、
俺から離れた方がいいなんて言い出した。
花火が、蝉が、蛍が、儚さが、なんていろいろ理由を話してたけどぶっちゃけ俺はそんなことはどうでもよくて。
それよりも、目の前のマイナス思考製造機から発せられた「いつか離れるなら」って言葉。
つまりは、俺と別れる前提で話が進んでることの方が気になった。
ショック2割、ムカついたのが3割、あとは俺の欲求が5割で思いついたちょっとした仕返し。
戸惑う井上に目を閉じさせて、マイナス思考な唇を一瞬塞いで聞いてやった。
「これも一瞬の方がいいか?」って。
俺としてはあくまで仕返しだから、真っ赤に染まる井上の顔を望んでいたわけだけど・・・。
「・・・やだ。長いのが良い」
「・・・・・・」
なんて、別の意味で望み以上のものが帰ってきた・・・。
おいおい・・・、一体俺のこの熱さをどうしてくれんだ。
仕返しはまだ済んでねぇからな。
まぁ、それはこのあと井上の部屋でじっくり返すとして・・。
手始めに、まずは目の前の唇をじっくりいただくことにしよう。
*2014.08.20
もう、終わっときます。(苦笑)