MAKE U WET〜Chapter2〜
□Vo総受
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「キモチ」
黄×Vo
Vo,said...
「俺、好きっす。長瀬くんのこと…。本気で」
突然だった
俺、長瀬が後輩、錦戸から告白をうけたのは。
“本気で”の顔があまりにも真剣で
何故か顔が赤くなる。
それが、昨日の飲み会での事。
あれから俺は逃げるように帰った。
“好き”って何だ?
先輩としてではなく?
後輩としてはもちろん俺だって好きだ
でもあの目は…。
想像したくない方の理由だろう。
〜♪〜♪
電話…?
着信…錦戸亮
…!えっ。えっ…!どどどどどどどどどーしよ。
…ポチ
あ、思わず出てしまった
「も、もしもし」
『遅いっ!長瀬くん!』
電話越しで亮の声が響く
「…。か、考え事してて」
『えっ。もしかして昨日の事?』
もしかしてって…。
「そりゃあ、考える…だろ」
『嬉しいなぁ〜。俺、いっつも長瀬くんの事考えてるし』
…///////
良く恥ずかしいセリフを吐けるな。
「お、俺にどうしてほしいわけ?どうしたらいいの?」
…っ。
思わず、感極まってしまった
『長瀬くん…俺の事、そんな風に見たことないやろ?』
「…ない。普通、ないだろ?!」
『うん。だから?』
…だから?
「え…?」
『今、考えてた長瀬くんの気持ち聞かせて?』
…えっと、
「亮のことは、後輩としては好きだ…。でも、亮のこと…それ以外では、わかんない。それでも亮のこと、考えてる。」
『うん。…俺のことはキライ?』
「キライじゃない」
“キライ”ではない。
そこは即答だった。
『そっか。今はそれでえぇよ。』
「…いーの?」
『ぉん。困らせるために告ったわけやないし。待てるし!…呑みにも今まで通り誘う。』
…今まで通り…。
『…黙らんといて?』
「…あ、悪い」
『まぁ、えぇけど。信じとるし、自信もあんねん』
自信…?
「何のだよ…?」
『長瀬くんが俺の事を好きなる自信!』
…うわっ
「…迷惑。」笑
『えーなんでー?』
「…(笑)。で、今は何の用なの?」
急に話を変えてみた
『呑みに来ません?』
やっぱり。
「…顔だしにいくだけな?」
気づけばいつもお前ペース。
迷惑なはずなのにお前のためなら…。
って、いつも思うんだ
ひょっとしたらもう、すでにお前の術中にかかっているのかもしれない。
好きと言われて嫌では無いのは事実。
今度はきっと俺から気持ちを…。
―END
あとがきは
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