MAKE U WET〜Chapter2〜

□赤R集
2ページ/9ページ








「11/3in2011,赤黄」

赤×黄

黄said...











誕生日なんて、別に何もなくてええ











「亮?誕生日なんか予定あるか?」

誕生日前夜すばるくんから電話が来るまでは…

別に、というと

「そうか。」

と答えて電話を切った













…なんやねん。













ピンポーン












次の日(誕生日の日)、朝早くに俺…錦戸家を訪ねた人物は


「よぅ!上がるで」


昨日電話をかけてきた人物…すばるくんやった


「ち、ちょ、ちょぉ!すばるくん!?」


ズカズカ入り込むすばるくんを全力で止めようとした














「あ、これ誕生日おめでとな〜」


と結局、止めきれず居間に座り込んだすばるくんからプレゼントのケーキを受け取った


「…ありがとうな。何か飲む?」


一応お客様やから気を使ってみる


「お構い無くー。俺らすぐ仕事やしな(笑)」


「せやったらケーキ渡してすぐ仕事場向かえば良かったやん」

一応、茶を差し出しながら俺はそう言った

「一緒に行こう思て」

茶を啜りながら答えるすばるくん

「…何で?」

「一緒に行きたいからに決まってるやん」

…は?

「理由になってへんわ」

何て言いながらも悪い気はしていない

「何でもええから早く支度しぃ。遅刻するやろ」

「せやから先行け言っとるやろ」

と言いながらもいつもより支度のペースが早くなる

「…亮」

「ん?」

「ホントに今日何もないん?」

茶の最後の一口を飲み干しすばるくんに問いかけられる

「一人でおる方が楽やねん」

「へぇ。せやったら仕事終わってもずっと一緒におれるな」

急な笑顔に不覚にもドキッとした

「ひ、一人でおる方が楽言うとるやん」

気づくと鼻をかきながら誤魔化していた

「…。嘘は下手やし、素直やないなぁ」

するとすばるくんは俺の近くに来て俺の顔をまじまじ見つめた


「な、なんなん?」


何かされるのではないかと思わず身構えた















「支度、出来た?」












まさかの言葉に拍子抜けしてしまった


「す、すばるくーん」


そしてすばるくんは立ち上がり

「なんやねん。出来たならはよいくで」

玄関で靴を履きながら言った









気づけば相変わらず適当な彼の後を追っていた



「ま、まって」



そんでな
追い付いたとき、言うねん




好きやって。




_END_

あとがきは
1582より2011年12月14日へ
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ