MAKE U WET〜Chapter2〜

□射新図大学『マルロバ』
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ある…?

って、えぇ"ー!?

「き、昨日の…!」

昨日のあの男だった。



「おはよ」

ニヤリと笑いながら挨拶してきた

な…

な…!

な…!?

「“なんでここにいるの?”って顔だな」

ったりめーだ!
びっくりすんじゃねーか
誰だってこの状況…

「す、ストーカー?」

「なわけないじゃん!」

コイツはびっくりしすぎて変なことを言った俺にノリツッコミをしてきた

「電車が同じなんだよ。だいぶ前から。多分大学生活始まってからずっと。」

あーだから俺の事知ってるんだ

「…じゃ、なーい!俺はお前のこと知らねーぞ?おま…え。おま…あれ?」

「“上田竜也”。…そりゃそーだよ。だってお前全然回り見てなかったもん」

「う"…」

他人に興味がないって言われる理由がわかってしまい、何かが肩にのし掛かった

「俺は見てたけどね」

上田がボソッ何を言ったかは聞こえなかった

「え…?」

「別に。あ、…じゃあね」


気づくと大学の最寄り駅…上田は急いでおりて、俺は…


―プシュー


…は


「え、ちょっ…」


ドアが閉まってしまった。

上田は“バイバイ”と手を振っている。


なんなんだよ。ホント、アイツ…











結局俺は、2限は遅刻。

3年になってからは初めてだった。

途中で入るのは気が引けたため、2限の教室には足を運ばず食堂にむかった。


そして、いつも昼になると陣取る机を確保し、うつ伏せになった。


「ゆっち?」


しばらくすると声をかけられ顔を上げる


「あ、けい。おはよう」


同じ学部、科のけいこと小山慶一郎。


「おはよう」


と、言いながら俺の隣に座るけい。


「珍しいね。休み。」


続けて話をしだした。


「うん。ちょっと」


今朝のことを思い出し若干イライラする。


「何?どうしたの?」

「別に」

「そ、そう。…あ、のさ!」


急にけいは話を変える。


「うん?」

「ここの近くに、新しいドルチェバイキング出来る店出来たの知ってる?」


…!


「あぁ!工事中だったあそこ?」

「そうそう」

「噂では聞いてたけど、そっか!そーなんだ」


けいは、そこのチラシを出してきた。


実は俺たちスイーツ男子!


「うまそー」


よ、よだれが。


「ね。…今度部活無い日いつ?」

「土曜日…あ、明日か。明日ないよ」

「じゃあ、明日行こうぜ!」

「おぅ!」


こういう女子がたくさんいそうなトコにはもう慣れた。

慣れって怖いよな…

けどそれほど甘いものは美味しいんだ!!!!

食べる量だって女子には負けない。











と、まぁ頭がスイーツになったので綺麗に今朝のコトは忘れていた。











ミルクレープあると良いなぁ。

と思いながらその日は寝た。

















 
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