MAKE U WET〜Chapter2〜
□T総攻
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「甘いカレ」
T×K
Tsaid...
―…今日の君はいつも以上に…
「おはよ。カメ」
今日は朝からカメと仕事!
「あ…おはよ」
俺、田口はカメこと亀梨と挨拶を交わす
でも…何かが違う。
何だろう…
匂い?
「カメー、香水変えた?」
いつも以上に甘い匂い…
「…変えてねーよ」
あれ?
「そう?な〜んか甘い匂いすんだけど」
するとカメは急にそわそわし出した
…なんか、可愛い。
「どうした?」
「いや、別に」
俺からの目線に耐えきれなくなったのかカメは目線を反らす
「…何かあるんだろ?」
俺は構わずカメに近づく
「ち、近いって…///」
また目を合わそうとすると顔を赤らめて下を向くカメ
その表情を見て俺はイタズラっぽく
「カメのこと食べちゃおうかな?甘い匂いするし…丁度俺…腹減ってるんだよね。」
と言うと、
カメのアゴを掴んで俺の口へと持ってくる
「…離せ。バカ」
しかし、やはり拒否られる
しかも腹に蹴りまで入れられる
「う"…」
俺が腹を抱えてしゃがみこむと
「ほら」
カメは自分の鞄からラッピングされた大きくもなく小さくもない箱を差し出してきた
「え…?何?」
え、俺…誕生日じゃ…ない←
「…だ、から。あの…ほら。今日は…その、、」
カメが言うことに詰まった
…今日?
2月…14日…!
…あ!
「バレンタイン!」
俺は思わず叫んだ
「って、忘れてたのかよ」
「昨日まではおぼえてたんだけど(笑)
…うっかり(笑)」
「…これ。チョコ」
カメは再度、箱を差し出してきた
「作ってくれたんだ!?」
だから甘い匂いがしたんだ
俺は強引にカメから箱を受け取った
しばらくその箱をじっとしていると
「…あ〜、やっぱいらないなら返せ!」
カメは頭を掻きながら俺からチョコをとりあげようとした
「いや!もらう!!ありがとう」
俺はそれを大事に抱えた
それを見たカメは
「ていうか、今日は俺だってもらえる日なんだからな!」
下からキッとした視線
…どんな顔したって君はかわいいよ
「でも、断ったんだろ?」
カメがそういうってことは女の子達からのチョコをもらい損ねたに違いない
カメがモテないわけないし
だいたいカメのやること予想がつく
「…/////」
顔を赤らめたカメは下を向く
図星か…(笑)
「何て言って断ったの?」
俺はまたイタズラっぽく聞く
するとカメは口を開いた
「ほ、“本命に作るから”って言った」
作るからって…(笑)
「ありがとう、和也…」
俺はまたお礼を言った
そのときの君の表情は
いつも以上に可愛かった
「じゅんのへ」
それがチョコに書いてあった言葉
意外にマメな俺のカレ…いや、カノジョだな(笑)
_END_
あとがきは
…1582より2011年2月15日へ