MAKE U WET〜Chapter2〜
□U総受
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「隠し事」
N×U
Nsaid...
「上田?」
「んー?」
ラジオの待ち時間中、俺、中丸はコイツ、上田に話しかけた
「何か隠し事してない?」
そう最近、上田の様子が妙におかしいんだ
…いや。
確信はないんだけど
「…してないよ」
裏のある笑顔…
確実にしてるだろう
長く一緒にいるから分かるよ
けど、言いたくないならもう聞かない
「ねぇ。中丸?」
今度は話しかけられる
「何?」
「増田とはどれくらいの仲なの?」
…何故、増田?
「ん。プライベートで結構遊んでる感じだけど」
「へぇ。俺とは遊ばないのにね」
…は?
今のは確実に嫌みっぽく言われた
「いや。別に上田とも遊ぶけど」
「何、別にって…。ま、いいや!ありがとう」
いきなり微笑んだ
この笑顔は前にも見たことがある
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だいぶ前のことになるが、前に二人で呑んだときに酔った上田に
「俺、中丸のこと好きだから」
そのときは酔ってたし、俺も
「俺も好きだよ」
と答えた。
が
「う〜ん。俺とお前の“好き”の意味ちがうんだけど。まぁいいや!ありがとう」
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そのときの微笑みに似ていた
俺はその微笑みに気づいて良いものなのだろうか…
何故か
気づいてはいけない気がして…
「上田。」
「ん?」
「俺は味方だから」
その微笑みの意味に気づけない。
だから、これが上田に言える精一杯の言葉。
「え?うん。ありがとう」
またあの微笑みを浮かべた上田。
いつか…
気づける日が来るのかな…?
_END_
あとがきは
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