MAKE U WET〜Chapter2〜
□混合集
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「10/7in2011,TM*YP」
TM×YP
TMsaid...
「さむ」
10月って言っても、夜は寒くなってきたな
とか思いながら、俺…生田は家に向かっている
あんまり口には出したくないけど、今日は俺の誕生日♪
仕事場とかで祝ってもらう程度であとこれといっては…ない、かな?
そういや、最近仕事場でアイツの姿見ないなぁ…
電話でもするかぁ。
ん?今日俺からしたらプレゼント請求になるか。
まぁ、請求すれば良いか!
独りの帰り道はホントに独り言多いよな。人って。
うん。不思議だ…
と、言ってる間に家に着いた。
鍵を開けようとするが…
開いてる…?
あれ?
俺、閉めたよな?
そーっとドアを開けて中を見る
すると、何故か良いにおい。
そして、見覚えのある靴。
「あ、斗真?おかえりー」
…やっぱり。
「トモ…。」
トモこと山下がひょこっと顔を出した
「ちょうど良かった。出来た頃だったんだ」
「え?」
「俺からの誕生日プレゼント」
「まじ!?」
俺はキッチンへ向かった
「あ、調味料は借りたけど材料は買ったやつだから」
どうぞーとイスを引くトモ。
俺は遠慮なく座った
「これ全部トモが?」
「うん!前に誕生日プレゼント何が良いか聞いたら手作りで良いって言っただろ?俺が作れるのって料理ぐらいだから」
「へぇ。ありがとう」
普通に感激してしまった。
ご丁寧に俺の好きなものばっかり。
「でも、家に入ることは言ってほしかったんだけど?」
勝手に入られるのはちょっと…
「驚かしたくて。ごめん」
さっきまでニコニコしていたトモがしゅんとなった。
「でも、まじ嬉しいよ!…いただきまーす」
「うん!食べて食べて」
トモが嬉しそうに急かすので一番好きなやつから食べた
「ん…美味いよ!」
「まじ?」
「うん。さすがトモ!」
「へへ」
照れくさそうに笑いトモも料理に手をつけた
「トモ…そういえば、最近仕事場でみかけないけど…」
そう、アイツとはトモのこと
「…今、会議中なんだ」
声のトーンが下がった気がした
「へぇ。ライブとかの?」
「あ、うん。そんなとこ」
誤魔化された気がした
「斗真、俺…。」
「ん?」
「いや、…誕生日オメデト」
少し溜めがあった気がしたが
「…?ありがとう」
トモが話してくれるまで待とう。
今はこうして君がそばに居てくれることが俺の幸せだから
_END_
あとがきは
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