MAKE U WET〜Chapter2〜
□無限組
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「味」
紫×黒
黒said...
「なぁヒナー」
「なんやー?」
「キスの味ってどんな味なんやろなー?」
ラジオの待ち時間中、フと思った俺…横山は同じくラジオの待ち時間中のヒナ…村上に聞いてみた
「何言うてんねん」
ソファーに寝転がって雑誌を読んでいたヒナはこっちを見ようともしずに
即答した
「いろいろ言うやん?甘酸っぱいとか生臭いとか…って、ベタやな(笑)」
「そうやなー。ベタやなー」
Σそっちかいな
あかんあかんツッコんでまった
「“そっちかいな”ってツッコんでこいや!」
雑誌から一瞬目を離し、こっちを見てまたも即答だった。
…なんやねん
ていうか、
「話変えようとしとらん?」
ヒナは話を変えようとしている
そう思った
「せやで」
これも即答かい!
「ほな、話変えよか」
「キスの味なあ…」
…
「変えないんかいな」
…なんか今日、コイツおかしないか?
「そんなんなー
してみれば分かるやん?」
…?!
ヒナは雑誌を閉じてソファーから降りてまっすぐにゆっくりと
俺に近づいてきた
ヒナが自分の顔を俺の顔と同じ位置に移動させたその時、何をされるのかがわかった
「て、ヒナー!ちょお、ちょお!待てって!!」
と訴えてもヒナの顔はどんどん近づいてくる
「ちょ、ちょお!ヒナー!!」
鼻と鼻が触れ合いそうな時やった
「…プっ。アハハ!どーゆー顔してんねん(笑)」
…笑いだした
「は?」
「するわけないやろ。アホぅ」
…ハッタリ?
……
「ヒナー!!」
「まぁ、さっきのヨコの顔傑作やわ(笑)」
今度はニヤリとする
「うっさいんじゃ!ボケぇ!!」
本当は
そんなあなたが好き
だということは
黙っておこう…
_END_
あとがきは
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