MAKE U WET〜Chapter2〜

□赤R集
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「まぁ、ええか…」

黒×赤

黒said...











「なぁー。よこー?」


俺、横山と今名前を呼んできたコイツ、渋谷は楽屋である撮影の待ち時間中…


「なんやー?」













「俺達って、付き合って何年だっけ?」











「っぶ!」

飲んでいたコーヒーが綺麗に弧を描いた

「な、なんやねん。新手のギャグか?」

俺は続けた

「いや、別に俺は熟年夫婦的な感じでええなとは思うんやけど、記念日を作りたいなと…」

すばるは頬がポっとなるように話した

が、

「記念日も何も、俺ら付き合ってないやんか。」

その言葉を聞いたすばるの背景には漫画かのようにガーンと浮かび上がっていた

はぁ、実はこれは初めてではない

「うぅ…よこは俺の事嫌いなんかぁ…?うぅ」

わざとらしく涙を流すすばる

俺はこの反応が嫌いではないので勝手に楽しんでいる

「そんなわけないやろ。勝手に話を進めんといてや」

「だって、俺…よこ好きやし、よこも俺好きやし…」

なんかもじもじしだしたすばる(笑)

「まぁ付き合うにも順序があるやろ」

「どうしたらええん?」

「『好き』とか『付き合って』とか言ってから『お付き合い』がはじまるんちゃうん?」

するとすばるは上目遣いで











「よこ、好きや。付き合って。」







…。



バカがつくほど素直やな。


「だからぁ、言えばええもんとちゃう…」

…え。

―ドキ

すばるが正面から抱きついてきた

「あのー、渋谷さん?」

すばるはまた上目遣いで

「これで俺ら『お付き合い』出来るな」


満面の笑みやった…。











「まぁ、ええか」

消えそうな声ですばるから目を離してそう言った









「何がー?」


すばるは地獄耳やった


「とにかく離れろやっ//////」

「や…だ!…よこの真っ赤な顔かわええし!」


「…//////////」


こいつには敵わない。

改めて思った。


_END_

あとがきは
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