Poem

□背中合わせ。
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ずっとずっと一緒だった

一緒に帰って、一緒に笑って



他の女子より近い存在

でも僕は、





君より近い存在を作った




放課後の図書室

僕がいるって聞いたの?





少し開いた扉から、


君の、見開かれた目が覗いてた


君はだたの幼なじみ



それ以外何にもない


手に触れても熱くならない


顔に触れても緊張しない

















泣いた

すごく、すごく泣いた




せっかく作った君以上の関係

せっかく壊した君との関係


やっと崩せた、君と僕






風が吹く

柵越しに見えた、桃色の夕日





気がつくと、背中に温もりを感じた






あれ?


どうして?


・・・・・ああ、そうか







壊したと思ってた





でも、

結局僕は君にすがりついてた



君以上の関係に、ひびがはいる度に

君に背中を貸してもらっていた


ああ、そうだったんだ




僕は、だた壁を作っただけだった




本当は君の背中に、寄りかかっていたかったんだ


僕がいたら邪魔だろうって勝手に思って



言いたいことはたくさんあるのに

伝えたいことがいっぱいあるのに






ほら、泣かないで

僕が代わりに泣くから

笑って、僕に微笑んで


そしたら、僕も笑えるから


たまには背中を預けてもいいからさ







僕は死んでいた


嘘をついて、これじゃ死んでいるのと一緒でしょ?


同じように繰り返す日々の中で

同じように君と恋に落ちた




何年経っても変わらない




この思い



振り返ればいつでもここにあるから




君と、僕は世界の真ん中で背中合わせ




これで君も安心でしょ?




僕が、君を支えてるから




辛いときは寄りかかっていいよ





いつでも、後ろで支えてるからね

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