戯曲
□冬
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「…寒い……」
「…ん」
「なに?」
差し出された右手
凍えるような街の風
白く漂う彼の息
「…手、」
「うん?」
「………暖かい、から」
ほんのり染まった頬と耳
キョロキョロ動く綺麗な瞳
あぁ、愛おしい。
ぎゅっと繋がれた手に小さく笑って、
(かわいい、)(…うっせ///)
とある寒い冬の日。
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