clap 企画 小説
 その一歩
 → KMTK . YKYM








横「なぁ」

 「なにー」

横「好きなもんないん」

 「するめ、塩辛、あとチーズ」

横「酒飲みか(笑)」

 「好きなもん言うしやろー」

横「好きな食べ物以外」

 「うーん」








と、あまり考える気もなさそうな君












こんな会話、何回したやろ












いっつも"ヨコは?"って聞かれて
君の名前を言ってやろうとか
思ってるのに、あと一歩踏み出せず"桃"とか
答えてしまう自分にそろそろ嫌気が差した














 「えーっと、なんでもいいんやろ?」

横「おう」

 「じゃ」
















ちょっとの間の沈黙













一瞬が何故か物凄く長くて
俺の目を捕らえた君の目から
目を離すことも出来なくて















ドキドキしながら言葉を待つ。














 「ヨコ」

横「!?」

 「ヨコ、が好き」

横「え?」

 「なんでもいいんやろ?」

横「…………先言うなや!!!!」

 「は?」

横「俺が……せっかく…っ!!!」













くっそー













 「ヨコが何回も好きなもん聞くから飽きたんやん」

横「は?」

 「す、す、すすすすすすき焼きとか好き?とか大定番のごまかしするしやな」

横「き、気付いて」

 「気付かん方がおかしい(笑)」

横「!?」

 「………これでも待っててんけど///」

横「え?」

 「うちの名前呼んでくれんの」

横「………っ、すまん」

 「そんなヨコが好きなうちの所為。」

横「!」

 「うちの好きなもの、聞いてんからヨコも」

横「…………」








ぎゅっ









横「お前」

 「……耳、あ、首まで真っ赤(笑)」

横「う、う、う、うるさい!///」









END clap thank you (゚レ゚)
 





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