短編小説

□お茶のお時間は・・・
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とある日の魏の仕事場。


三時のおやつの時間。


「皆様。お疲れ様です。お茶を準備しました」


葵文姫が部屋に入る。


葵文姫はよくできた人である。お茶も、その人の好みにあわせてさまざまなお茶を用意する。


そして、葵文姫自身も人の好みを出す。





曹操―紅茶とケーキ(大盛り)
曹丕―ココアとケーキ(並)
夏侯惇―お茶と欠片(あれ?)






次の日
曹仁―緑茶と和菓子(並)
夏侯淵―お茶とクッキー(並)
夏侯惇―お茶葉とクズ(あれれ?)






次の次の日
張遼―お茶とマフィン(並)
徐晃―ほうじ茶とせんべい(並)
夏侯惇―湯呑と皿(湯、持参)






さらに次の日
張郃―紅茶とホンダントショコラ(並)
司馬懿―烏龍茶と栗きんとん(並)
夏侯惇―お盆(水筒持参)







さらにつ(以下略)
キョチョーお茶と肉まん(並)
典韋―お茶と肉まん(並)
夏侯惇―無。





そして、ある日、曹操が葵文姫に聞く。


「なぜ、夏侯惇にこのような扱いを?


「いえ、曹操様、ちょっとあの人がムカツいたというか、ウザいというか・・・」


「ふむ・・・そのようなものか・・・・」


「はい。私は感情で動くんです」


ニコッ


「あ、でもあの人、私がお盆をダサいた時、きちっり洗って持って来て、いやぁ、むかついちゃう」



―今日の曹操の感想―


    妻は黒い。従弟はアレ。

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