短編小説
□お茶のお味
1ページ/3ページ
夏侯惇は給湯室に入った。
なぜなら、社長こと曹操に「茶っ」と言われてからである。
「何で俺が・・・・」
絶対にそこらへんで働いている社員よりは働いているはずだ。
重い気持ちで給湯室に入った。
「おや、 眼将軍」
そこには、紅茶のティーパックを持っている周瑜がいた。
「何でお前が・・・」
「私的には、あなたがここにいる方が不思議ですよ」
「俺は、孟徳にコーヒーを持ってくるように言われた」
「コーヒーよりも紅茶の方がいいですよ」
そう言うと、夏侯惇の持っていたポットを奪い取った。
「あの人、甘党でしょ。それにいい葉が手に入りましたし、ここは硬水ですから」
はっきり言ってチンプンカンプンである。
「お茶を入れる温度は沸騰させないこと」
沸騰寸前のやかんを手に取り、慣れた手つきでポットにお湯を注ぐ。
「こうすることによって香りを失わず、おいしい紅茶がいただけます」
ティーカップにゆっくりと注いでいく。