過去夢4

□仁王
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年下彼女と仁王くんの誕生日


2012年12月4日


『仁王先輩!
これ、誕生日のお祝いに
作りました!』


そう言ったのは
仲のいい後輩の女の子だった
その手には小さなケーキの箱


「お前が作ったんか?」

『はい、柳先輩に
甘いもの苦手だって聞いて…』

「聞いてたのか。」

『だから一応
甘さ控えめで作ったんですけど…』

「柳に言っときんしゃい
甘いものは苦手じゃが
好きな子が作ったんは別
ってな。」

『そう…なんですか?』


鈍感なのか
わかっていないフリなのか
…まぁ、どっちでもいいか


「あぁ、お前さんが
作ってくれたものなら、
平気じゃよ。」

『仁王先輩…』

「ありがとな。」

『はい!』

「で?お前さんは
どうなんじゃ?」

『え?』

「わかっとらんの?
…罪な女じゃの。」

『えっと…』

「まぁ、今日はいいか。
そうだ、これ
食べさせてくれたら
もっと嬉しいナリ。」

『えぇっ?それは…
恥ずかしいから…』



happy birthday!




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