過去夢3
□日本語だったら
1ページ/1ページ
アメリカにいる
大好きな彼。
国際電話なんて
毎日は出来ないけど。
今日はやっと1ヶ月ぶりに
リョーマと話せる。
─── Hello?
『ハロー♪リョーマ元気?』
─── ……。
『…リョーマ?』
─── 聞いてる。
『よかった。…練習はどう?』
─── 別に。
『1ヶ月ぶりなのに
相変わらず冷たいんだから。』
─── 別に、普通でしょ?
『…そうだね。』
リョーマはいつもこんな感じ。
離れてるからって淋しいのは
私だけなのかな…。
─── そっちは、どう?
『私は…』
他愛もない話をして
時間が過ぎていく。
─── そろそろ切るよ。
『…うん。』
─── ……。
『…リョーマ?』
─── you're always in my mind….
『え…』
─── じゃあ、また。
『待っ…』
─── 何?
『さっきのって
…どうゆう意味?』
─── 近いうちに日本に帰るから
ちゃんと調べといてよね。
『えぇっ??!!』
─── you still have
lots more to work on.
日本語だったら
日本語で言ってくれればいいのに…。
意地悪だから?恥ずかしがりだから?
でも今ならわかる、その意味も。
私も同じだから…ね?
.