過去夢4

□素顔を見せて
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幼馴染みである
私だけが知っている…


『ねぇ、若ぃー』

「…」

『ねぇ、無視しないでよ!』

「なんだよ?
…どうせ用はないんだろう?」


振り向いた若は
眼鏡をかけていて

普段絶対コンタクトだから
私しか見たことのない
眼鏡をかけた若


「いいからお前も早くやれ」

『ん?』

「なんだ、1問も
解けてないじゃないか…」


そう、今
若と一緒に、若の部屋で
宿題をやっている途中で…
眼鏡をかけている若に
見とれていて
宿題どころじゃなくて

机に向かった若がテキパキと
荷物を持って
私の目の前に座った


「わからないなら
見てやるから
お前も早くやれ」

『あ…うん』


わからなかったから
やってなかった
わけじゃないんだけど…


目の前に座ってくれるなら
そうゆうことにしといても
いいかな…


『若ってさ、』

「…なんだよ。」

『眼鏡似合うよね。』

「余計なこと言うな。」


見逃さなかったけど
また怒らせちゃうから
言わない…

ねぇ、
今、赤くなったでしょ?


.
 

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