neta

□テニスボール擬人化ネタ
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どうも!テニスボールです。
なぜか意識というものが存在するわたし。そして本日、擬人化?しちゃいました。
なぜクエスチョンマークがつくかというと、大きさはテニスボールだった時と変わりないから。

そんなわたしの日課は、こっそりとその辺に転がって、白石くんを観察すること。…あ、ちなみに、その辺に転がるのはテニスボールみたいに打たれないため。いやわたしもテニスボールではあるけど痛いの。打たれるとものすごくいたいの。だからボールの入ったカゴから誰も見ていないスキにカゴから抜け出す。そして打たれた後のボールが転がってる辺りに丸まっておくの。

わたしは、影でこっそり練習する彼はかっこいいと思う。
いつも誰よりも最後まで残ってラケットを振り続ける彼。
一度だけ、白石くんが包帯を外してるところを見た。
手のひらが偶然見えて、肉刺とか血肉刺だらけ。すごくいたそうだったけど、すごく彼は頑張ってるんだと再認識した。


今日は白石くんの足下に転がって彼を見ている。
カゴを近くに置いて、そこからボールを出しては何度も何度も打つ。そのくりかえし。
けれど、ぼーっと見ていたのがいけなかったのかなんなのか。

「…!?」

ひょい、と空中に投げられ、

「……!!(痛いいいいい!!)」


・・・打たれた。本気で。ラケットで。

予想外の痛みにごろごろと打たれた勢いそのままに転がる。よりによって頭、頭の所打った…!


「………………え?…ボー…ル?やんな…?」
「!」

ばっ、と上を向くも後の祭り。しっかりと自分の存在は認識されていた。

「…自分、何なん!?手の平サイズて…ジ○リの世界から来たんか!?」
「………!(違うよー!)」

ブンブンと首を振る。目の前にあるきれいな顔がよく分からないという風に眉をひそめる。
突然、撫でられて一瞬和んだ。

「…………(きもちいー…)」
「…あーなんやろこの子。和むんやけど」
「……!……、…!………!(……あ、いつも見てるよ!白石くんが頑張ってるの応援してるよ!)」
「……すまん、なに言うとんのか分からんわ」
「……(そっか…)」

そしてしばらく沈黙。白石くんはじっとこちらを見つめたまま。

「…あー、せや、自分結局何なん?」
「!」

テニスボールだよ!と言いたい。丸まってそれをアピールしてみた。

「……卵焼き?」
「……!……!…………!(違う!違うの!テニスボールなの!)」

今度は下に転がっているテニスボールを指してから丸まる。これで分かんなかったら泣きそう。

「……テニスボール、か?」
「…!………!(そう!テニスボール!)」

こくこくと勢いよく首を縦に振った。分かってもらえることがとても嬉しかった。

「えーと、なんて呼んだらええの?ボール?」
「…、……。(うーん、なんかなー)」
「微妙かー…ほなテニス?」
「……(びみょう)」
「ルー」
「…」
「スボ」
「…」

白石くんは頑張りやさんでもネーミングセンスはないのかな?…あれ、ちょっと失礼だった?…というか、うん。テニスボールからしか考えないんだ。

「…あーもう!これ以上思いつかへんわ!ちゅーわけでテニちゃんはどや。あ、エクスタシーのシーちゃんでもええで?もうエクスタちゃんはおるし…よし!シーちゃんに決定や!」
「…………!(可愛いけどびみょうだよー!)」
「ん?なんや気に入ったんか?シーちゃん」
「………(……まあいっか)」

この名前はわたしより白石くんの方が気に入ってるみたい。ほっといたらスキップしそうに見えた。

「よし!自主練も此処までにしとくか!帰るでシーちゃん!」
「…!?……………!(ええ!?わたしはカゴの中が家だよ!)」
「うちに住むやろ?あ、直ぐ片付けるから待っとってな!」
「………!(白石くんってばー!)」


…白石くんの家に住むことになったようです。




続く?
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とあるサイト様から
お借りしたネタを
文章化。
許可は頂きました。
本当は連載化するか
迷ったのですが
おそらく無理かなと
断念。
けれどこのネタは
とても好きです!

そして勝手に
テニスボールちゃんを
シーちゃんと命名。

いやだって白石くん
ネーミングセンス
壊滅的じゃないですか!←
ガブリエルとかwww
あれはものすごく笑いました←
だからあえての
エクスタシーから
シーちゃん(笑)です

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