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□Castiel‘sReturnSongsxxx(サンプル)
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Track2.


「やあ、待ってたよ。キャス」

私が別行動をしていて、君達だけで処理をしたある日の狩りの事だった。その日も、いつものとおり解決したと聞いて合流したら、サムが眉間に手を当てて私を出迎えたんだ。

「電話で話した通り、魔女は退治したんだけどさ。何ていうのかなあ、最期の置き土産というか、」
「魔女に土産をもらったのか?」

話を聞けば、悪さをする魔女を追って狩りをしたが、消滅寸前に呪いを放たれ、見事に君はかかってしまったようだった。

「で、ディーンは何の呪いを」
「今までかけられた呪いのうち、「一番屈辱的だった呪い」に再度かかる呪い」だ。ディーンはどうやら「アレ」が相当屈辱的だったようなんだ」

君の経験上、一番屈辱的な呪いとは、ぶるぶる、つまり幽霊病の再発だった。




ひどく怯えた君が私にすがって懇願した。

「お願いだ、お前だけは俺を見捨てないで」

全身に衝撃が走った。首筋や腕に立つ鳥肌。ぞくぞくと肌が粟立つ寒気のようなそれは、けれど決して寒気などではなく、感じるのは仄暗い悦びめいた欲望。この瞬間、君が頼れるのは私だけ。君がすがるのは私だけなのだ。

長い腕が伸びてきて私の首筋へ廻される。シャツの合間から無防備な肌が隠れ見えて、震える君が哀願する。

「なんでも、するから」

ごくり、と自分の喉が鳴った。
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