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マネキン兄貴
※前回の兄貴編です。とことん視覚的文章なので想像していただきたい…orz
「ボビーじゃ納得いかないという意見が出たので二回戦。ディーンに服を着せて一番ナイスだった人が優勝だよー」
「俺を着せかえて何が楽しいんだよ、お前らは」
「勝ちは決まったも同然だな、兄貴の魅力を一番知ってるのは僕だ…」
「なおブライダルショップならびにランジェリーショップにある服は使用不可だからね」
「!?」
「なんで使用不可なんだ?」
「そりゃあディーン、下着とかドレスとか持ってこられる恐れがあるじゃないか。私は嬉しいけど司会だからつまんないし、お前だって嫌だろう?」
「!…そこに気づくとは…やはり天才か…」
「ふふ、初歩的な心理分析だよワトソン君…おや、サムはそんなに肩を震わせてどうし、」
「そ ん な バ カ な 話 が あ る か よ!!」
「oh…サム、エンドレス火曜にハマった時と同じキレっぷり…あの時の絶望とコレが同じ度合いという感に私は衝撃を隠せない」
「サム……お前にはつくづくガッカリだ」
【1番手・アダム】
「さすがはキング・オブ・普通な三男君だけあって無難な感じにまとめてきたな…」
「あんたはどうしても俺に文句つけるよな…早く実況しろよ」
「選んできたのはダッフルコート。マフラーにもふっと顔を埋めてるのが見てるだけであったかそうだ。頭のベレー帽も似合ってるね。もともとは海軍の軍服なんだっけ?ともかくディーンが可愛い。あざとい」
「実際すげぇ、あったかいぞコレ。でもあんまカッコ良くは……」
「「可愛いのがイイんだろうが」」
「声を揃えて主張された…」
【二番手・キャス】
「今まで私が見守ってきた人間の歴史上で、ディーンが似合いそうな服を選んだつもりだ」
「おおっ、これはナチス親衛隊の黒服じゃないか。ハイル・ディーン!小道具のムチと黒の手袋が背徳的…実にエロス!履いてるブーツで踏んでほしい!!」
「お前何言ってんの?」
「ディーン、悩んだ末に今回は選ばなかったが、今度私と同じコートを着てくれないだろうか。おそろいというのはとても憧れる」
「そんなの、いつでも着るけど…サムと比べるとお前がすごくピュアに見える不思議」
【三番手・サム】
「……言い訳を聞こうか、サム」
「そりゃもちろん、僕だって下着かエロかわドレスが良かったさ。でもダメだって言うからしぶしぶ次点でこれ。ゲームでトゥームレイダーってあるだろ?映画だとアンジェリーナ・ジョリーのアレだよ。タイトな黒のライダースーツに無骨なガンベルトっていう取り合わせが色っぽいよね…太もも丸出しだよエロいよすごくエロいよ。兄貴しゃがんでないで立って見せて」
「〜〜〜っ!!」
「ほらほら恥ずかしがってないで…いっそ、これからハント時はその衣装で…あれ?その銃、安全装置が外れてるよ?もう、うっかりさんだな兄貴☆…えっ、なんでこっちに銃口を向けるの?ちょっ、まっ…!?」
「(GJって言おうと思ったけど黙っておこう…)」
※その後、マネキンがバーサク状態になってしまったので優勝者は決まらず、うやむやに流されたそうです。