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今そこに在る脅威

※アダム君と兄貴。アダム君は兄貴と距離をはかりかねてモヤモヤすればイイと思う…


〜とある青年と某兄貴の会話〜

「今更、あんた達と俺が兄弟とか、あんたを兄貴って思えとか言われても…急には受け入れられない」
「そ、そうだよな…受け入れろとは俺も言わねぇよ(しょんぼり)」

「…………でも『兄弟』っていうのに憧れはあったんだ。だって、ずっと一人っ子だと思ってたし」
「そうか……」

「えーと、だから……とりあえず『近所に住む兄ちゃん』っていうポジションから俺にかまってほしい。急に『兄弟』っていうくくりから始めるんじゃなくて」

「!」
「………ごめん、よくわかんない説明だよね」

「…ダイナーにバーガーでも食べに行くか?帰りにゲーセンにも寄ってさ、アダムが得意のゲームとか、俺に教えてくれよ」
「うん、判った!…ちょっ、何で手握るの!?」
「道路とか危ないから」

「俺の事、いくつだと思ってるんだよ」
「あれ?ダメか?」

「……い、いいけどさ……別に……あんたこそ、俺から勝手に離れちゃダメだからな」
「お前こそ、俺の事いくつだと思ってんだ」


〜2人を後ろから見てた某弟と某天使くずれの会話〜


「なんなの、あの付き合い始めのカップルみたいなオーラ…許せない…これは僕と兄貴の間に迫る脅威だ」
「実に初々しいな。あのディーンが相手の顔色をうかがいながら歩み寄ろうとしているのが」

「大体、あいつ僕とキャラ被ってるんだよ!!」
「!?………具体的に、どのあたりが……?」

「年下で癒し系のわんこ属性とか」
「卑しい系?」

「違う、癒し系」
「ああ、いやらし系」

「……わざと言ってるだろ、殴るぞ」
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