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□blue devils/ encounter・S
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鏡を見ながら天使は首を傾げた。

「どこが変わったのか、あまりよく分からないのだが……どうなんだ」
「街を歩けば、たちまち奥様方に大人気って感じになったぜ」

「他はどうでもいい。君に大人気、になる以外に興味はない。どうなんだ」
「え、あー……まぁ、俺の方がイケてるが」

だんだん顔を近づけてくるカスティエルに、ディーンの目が泳ぐ。

この天使が相手だと、ディーンはこういう不自然な態度をとるので少しムッとする。

なんだよ、いつもみたいに軽くかわせばいいだけの話だろ。

とにかく面白くなかった。

「大人気か」
「だ、だから……ああもう!飲みに行ってくる!たまには俺も情報収集やってやるよ」

「ディーン、本音のあとに名目として『情報収集』ってくっつけても信憑性0だよ」

女の子ひっかける気だろ。
顔がにやついてる。

「……私も同行しよう」

「「え!?」」

二人して振り向けば、呟いた天使は実に重々しい顔をしていた。

「任務も特に無いので」
「勘弁しろよ。何が悲しくて保護者同伴なんか……」

「ストッパー係、手伝ってくれるの?助かるよ」
「いいよお前ら来んなよ!」

「兄貴が女の子ひっかけそうになったら取り押さえる係は多ければ多いほど良い」
「裏切り者!なんだ、こんな時ばっかタッグを組みやがって!」

こういう時ばかりは、この天使くずれと共同戦線を張るのも得策だと僕は思った。
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