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□blue devils/ encounter・S
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「あのさ……人が一生懸命、狩りの情報収集やってる間に、二人して遊んでいられるとさすがに腹が立つものがあるよ。まぁ、収穫は無しだけど!」

街の図書館から戻ってきてから見た光景に、僕は怒りを通り越して呆れてしまった。

「遊んでねぇよ。俺は坊ちゃまの身なりの手入れをですね、」

ディーンが天使を椅子に座らせて、伸びたヒゲを剃っていた体制で振り返る。

「ディーン、頼むからそれを私の顔に当てている時は、私から目を離さないでくれ」
「分かりましたよ坊ちゃま」

ディーンの服を掴みながらもじっとしている天使を見て、またディーンの気まぐれか、と資料類を机に置きながらため息。

「ん、これで良し。だいぶ、むさくるしくなくなっ……」
「へぇ……ヒゲ剃るだけで、こんなに印象変わるもんなんだ」

後ろから覗きこんで、思わず感心してしまった。

くたびれた感が無くなり、爽やかな印象をかもし出している。

「? 何か変わったのか」

やっと開放された、と心なしか安堵したような天使をディーンが掴み、

「もう少し待て」

薄汚れたコートとスーツ、ネクタイを脱がしてシャツのボタンを上から二つまで開ける。
ラフな感じにくるくると袖をまくり、髪もわざと乱した感じに崩す。

「劇的なビフォーアフターすぎるな! やっぱ、俺ってすげぇ」
「はいはい、確かにすごいかもね」

「くたびれた会計士が一転、場末のバーにいる感じの気だるげな会計士に!」
「それ、褒めてるつもり?」
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