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□blue devils/ encounter・S
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それまでしきりに喋りかけていた女性達がはたと動きを止めたのを見て、

「先ほど、私に交際している人がいるのかと君達は聞いてきたが、彼がそうだ。私は彼と交友関係を結んでいる。単なる友達ではなく、もっと深い関係だ」

と、空気を読もうとしない天使が止めをさしたので僕はもう笑いをこらえるしかない。

グッジョブ、天使!

いや内心は複雑なんだけど、これでとりあえずはディーンが女性に声をかけられなくなったな、と。

案の定、女性達は目に見えてひいている。

そ、そうなの…それじゃ仕方ないわね…とか言いながら逃げるように去って行った。

「行ってしまったな……彼女達は何だったのだろう。私がここに座った途端、話しかけてきたんだ。やはり君以外の人間はよく判らない。暑いと言いながら上着を脱ぎ始めたかと思うと身体を寄せてきた。暑いのならば何故、寄ってくるのだろうか。それとも逆に涼しくなれるのか……興味が湧いてきた。ディーン、隣に来て教えてくれ」

一本調子ながらもすらすらと要望を並べ立てる天使を前に、

「知るか、ばか!お前のせいで酷い誤解をされちまったじゃねぇか!見ろ、遠くで彼女達こっち見ながら何か言ってる!あー、美人だったのに!!」

ディーンは顔を真っ赤にして怒っていて、ビール瓶を天使に振り上げる手を慌てて止めた。

「まぁまぁ、ディーン。深い関係ってのは間違ってなかったじゃない。救世主と守護天使って意味では合ってる」

しかしディーンはスコッチとビールを交互に飲み干すと、僕に告げた。
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