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□blue devils/ encounter・S
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僕がついていかないとディーンはきっと規定量以上飲むからドクターストップ代わりだ。

僕はカクテルを、ディーンはスコッチとビールを手にテーブルへ戻ろうとしたが、

「……あいつはいつものままがいいって今、思い知った」

げんなりした声で言うディーンの肩越しに、その目線の先を見れば2人の美女に囲まれた天使がそこにいた。

何か、しきりに話しかけられたり色っぽい視線を飛ばされたりしている。

ちゃんとした格好をすれば「外見だけ」はモテるのだと思い知った瞬間だった。

青いスポットライトで照らされて、白のシャツは色っぽく、しかしいやらしくは無い程度に胸元を映えさせている。

しかめられている顔には、どこか影があって憂いを含んでいた。

青の瞳と乱れ髪が、更に魅力を引き立てているのが同じ男としては複雑な心境。

『スタイリスト』はそれを見て軽く絶望していた……が、気を取り直して近寄っていく。

「やぁ。そいつ、俺の友達なんだけどさ、君達も何か飲む?」


誰をも魅了する(営業)スマイルでディーンが女性達に笑いかける。

振り向いた女性達がディーンを見て顔を見合わせてから、色っぽい顔つきで口を開こうとした時。

「友達?……私は君とそれ以上の関係を望んでいるのだが」

その場が凍った。
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