SPN
□Devil inside(CD)
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「……甘い」
窓の外の天使は、相変わらず感情の無い顔で立っていたが、僕と目が合うと、端々にチョコをつけた唇を舐めて勝ち誇ったように、ぽつりと。
「ディーンの味がする」
確かに口角を上げて。
僕に向けて、言ったのだ。
理性のタガが、別の意味で外れた音を聞いた。
「では、ディーン。また会いに来る」
「お前っ、殺してやる!!最初から口の中のを狙ってたんだな!?」
「何キレてんだサム!サム、待て!街中で機関銃はヤバイ!手榴弾もダメだ!っていうか、どこに持ってたんだ!?俺のハニーを爆破するのだけはやめてくれ!頼むから!!」
街中の駐車場での大騒ぎを、パトロール巡回していた警官が運悪く見咎めていてその後数時間、僕らは近所の警察に追われる羽目になった。