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意味が判ると怖い話
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※ホラー週間のお話/軍師もたまには選択ミスる


【天界での会話/夜】

バル「はぁ?お前マジでキャスに言ったの、そんな事」
アンナ「時にはアグレッシブに、アクティブに攻めていったら?って言ったわ」

バル「だってアクティブなキャスなんか想像できるかお前。そんな無理難題言ってやんなよ」

アンナ「あら、そんな事ないわ。あの子はやればできる子よ。現に言ったの、『何かで気を逸らせれば頑張れそうだ』って」

バル「そりゃ素面じゃなけりゃ…でも前に酒飲ませてアタックさせたけど玉砕したって言ってたろ」
アンナ「そうね。要は顔を合わせなければ大胆になれるんじゃないかしら、と思って私、」

ジョシュア「あっ、お前達良い所に!ガーデンに立てたカカシを探しているんだが知らないか?上が廃棄した着ぐるみをカカシにするつもりだったのだが消えてしまってね」

バル「はぁ!?着ぐるみってもしかしてアレか?ちょっと前に天界のゆるキャラ作ろうって言うんで設定だけ出てたアレか?マジで作ったのかよ、聖なる汁をぶしゃあああってしてくるとか変な説明つきのキモいの」

ジョシュア「聖水をぶっかけてくるという設定だ」
バル「おいやめろ変に卑猥だ。あれにはさすがにトリックスターですらヒいてたんだぜ、『設定画がミカっぽいんだけどこれはさすがに無いわ』とか言って」

ジョシュア「うん、作ってはみたが思ったよりビジュアルが子供ギャン泣きレベルだったから廃棄だと言うからね、畑のカカシに貰ったのだ。ところが少し目を離した隙にいなくなっていて…おや、アンナ。何故顔を青ざめているんだ」

アンナ「あれ可愛いじゃない…えっ、可愛いよね?」
バル「夜に出くわしたら殺されても言い訳できねえレベルの不気味さだぞ」



【地上/朝】


ディーン「いやホント、深夜にぼやーっと枕もとが光ってると思ったんだ…ライトスタンドつけっぱなしだったっけ?って立ちあがったんだけど、そしたら違うんだよ…闇の中で、ぬぼー…っと枕もとに何かが立ってるわけだよ、なんか白いのが。で、じっ…と俺を見てんの。

なんだろうなーって目をこらすと、ぼんやり俺の枕もとに立ってたのは、

なんか黄ばんだ物体でさ…死んだ魚みたいな目が空洞みたいに表面にあるんだ…

俺は当然パニックになりつつ、枕の下の拳銃を手に取ったよ。が、すごい俊敏な早さでバッシ!と落とされたわけ…そ、そんでさ、なんか…うにょんうにょんって感じの動きを始めたんだよ!何か言いたいみたいに!喋んなかったけど!!

メトロノームとかムーミンのニョロニョロとかワイパーの最速とか、そんなのメじゃねぇ…凄まじい早さで体を揺らしたり回転したり飛び跳ねたりして、すんごいキレッキレの動きなんだよ!

うにょうにょビタンビタン!!
うにょうにょビクンビクン!って…

まさに陸にあがった魚みたいだったな、ビチビチしてた」

サム「そんな説明してもね、あの不気味な物体に抱かれてジャイアントスイングされてる兄を深夜に見てしまった僕の驚きには勝てないと思うよ。とんでもない怖さだよ!何あの…あれ何だったの?」

ディーン「何だろうなぁ」

サム「しかも何であの時ちょっとキャッキャウフフしてたの?抱きついたり抱きつかれたりしてさ、僕はあやうく包丁持ち出して『中に誰もいませんよ…』ってやるとこだったよ、やればよかったよ。思わず撃っちゃったけど…何で僕を引きとめてあいつ逃がしたんだよ」

ディーン「いやもしかしたらアイツ…チーズバーガーの妖精さんだったんじゃないか?いつも食ってくれてありがとうって俺に言いたくて現れたんだよ(しみじみ」

サム「なにそれ…こわい…」



※天界非公認ゆるキャラ・きやっしーは、そのキレッキレな動きと死んだ目を駆使しながら時折ガーデンでジョシュアの手伝いをしているそうです
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