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僕のここ、空きっぱなしですよ
※ 元ネタ:オードリー春日のアレ
うたた寝から目覚めたら、兄貴がトリックスターの股の間に座って、2人してグラビア雑誌を読んでいた。
「まったく!男と見ればすぐ股開かせるんだから!このビッチ!」
「そんな事言われたの初めて…デキる女になった気分だ」
「どう考えてもツッコむトコ、おかしいよねー」
今日はキャスが来ないと思ったらコイツが来るし、なんなのもう。たまには空気読めっつってんだろ。
「ディーン、この子はどうだ?スラッとしたかわいこちゃんだよ。わーお、スレンダー!」
「ん〜」
僕の「帰れ」オーラが見えないのか、トリックスターはページをめくりながらディーンに紙面を見せている。ディーンは小首を傾げて、
「俺はやっぱ、ボン!キュッ、ボン!がいいかな」
「アジアの巨乳かい?」
「あのサイトはマジ、オススメ」
2人して、きゃいきゃい騒いでるのを見ながら、僕は自分の体を見下ろしてみる。
「兄貴、兄貴」
「なんだよ」
乳首を両手で囲んでキリッと。
「弟のここ、空いてますよ」
「…………うぜっ!」
「なんだよ自分で言ったんだろ、ボンキュッボンが好きだって。何で歯をくいしばってしかめつらだよ。でもその虫ケラ見るような目…M属性に目覚めそう」
「ボンキュッボンの定義をもう少し真剣に考えて見ようか、サム。さすがの私もヒいちゃったよ」
「すげえな、お前。どんなプレイでも嬉々としてやる感じに変態度高いコイツよりも上いったってよ」
「何だ、その偏見…でも天下のトリックスターさんでもサムには勝てない部分があるって事、判ってくれて何よりだよ、ディーン」
「兄貴の『ボンキュッボン』は僕を意味してます」
「そうなの?」
「ちょっと何言ってるか判らない」
「ところで僕はヘイゼルグリーンの瞳でベリーショートでスラッ、キュッ、ムチッとした、わがままボディが好みなんだ」
「へぇ、どの子?どの子?もっと後ろのページかな、めくってみてくれ、トリッキー」
「お兄ちゃん、実はけっこうスルースキル高めだな」
「……?」
「…………あれ?本気できょとんとしてる!?すごい!天性のフラグブレイカーだ!」
マジで気づいてない兄貴を苦笑いで見てから、コーヒーでもいれようと2人に背を向けた時、
「弟さん、弟さん」
呼ばれて振り向いたら、トリックスターが手でディーンの両乳首を囲みながら、
「お兄ちゃんのここ、空いてますよ」
とか言ったので、すかさず飛びかかったが、くされトリッキーはディーンごとジャーマン・スープレックスをして、横へと急回避したので僕はベッドへとダイビング。
おまけに、エサに引っかかるクマの動きだったと2人してゲラゲラ大爆笑したもんだから、しばらく不機嫌になった。