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□それもまた確かに好きだという証に他ならない(CD)
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最近、アンナと会って話をする事が増えた。その日あった事や、天界の事などを互いに話したりする。

勿論、ザカライア達に気づかれないようにだが今日も同じように波止場で話していた。


 それもまた確かに好きだという証に他ならない 

 

「……そのあと、ディーンは朝食だと言うのに二つめのチーズバーガーまで……」
私が話す途中で、アンナはいきなり笑いだした。
それがずっと我慢していたかのような笑い方だったので私は黙る。
「ふふ……ごめんなさい、キャス」
「いや、私も彼の食欲は面白いと思う」
「違うわ、キャス。ディーンの食欲について笑ったんじゃないの」
「では一体……」
「気づいてないみたいだけど、貴方ったらディーンの話ばかりするんだもの」
「そうだろうか」
「そうよ。まるで……いえ、なんでもない」
「何だ」
「まるで、女の子みたい。彼の事しか目に入らないってカンジ」
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