☆BSR

□隣の隣
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「ど・・・うして?敵?何が・・・?」
分けが分からない。
・・・だから旦那は俺様に休暇をくれたってのか・・・?
「明日、政宗様がそちらへ行く。・・・もちろん、私情ではなく戦のため。」
「だからって、アンタも賛成したのかい。」
強く小十郎さんを睨んだ。
「政宗様がそう申されたからな。」
まただ。
竜の右目。竜の隣には右目がいる。いつもいつも・・・。
「・・・どうして同盟を組んだのに戦をふっかけるの?」
「・・・豊臣だ。あいつに天下は似合わねえんだよ。だから、俺達が・・・」
「戦をして・・・なんの利益がっ!」
そこで、ハッと我に返った。
何を言っているんだ。
バカか。忍の言うことじゃない・・・。
「・・・すまねぇ。もう少しだけ、しんぼうしてくれねえか?・・・クソ。どんなことがあっても守るって・・・俺は・・・」
竜の隣は『右目』だ。
でも
「ううん。御免。なんか取り乱しちゃって。」
その隣の隣には
「この戦が終わったら、一番に会いに行く」

「俺様も」

右目の隣には
俺がいる。
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