☆BSR

□君となら
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【君となら】

「小十郎さーん!見て!ちょうちょ!」

「おお、そうだな。」

「小十郎さん!!こっち!!」

「おお。待ってろ。」

(ていうか、なんで佐助が小さくなっているんだ・・・!?)

事のはじまりはついさっき。
佐助が術に失敗したのだ。
代わりに出てきたのは幼い佐助。
6、7歳かと思われるその容姿は、まるでかわいい小動物のようだ・・・と小十郎は思った。
幸い、小十郎達のことは名前だけ覚えているらしい。
「あ、幸村おにーさーん!来てきて!」
「お、おお!佐助!」
若干『お兄さん』と呼ばれ、照れる幸村。
「見ろ!佐助!花だぞ!!」
「あはは。そんぐらい分かるって〜」
「真田の方が子供に見えてきた・・・」
無邪気になつく佐助を見て、少し安心したようにため息をついた。
(しかし戻す方法を考えないとな・・・)
考えにふける。
すると、佐助が自分の方へ走ってきた。
「おれ、将来、小十郎さんのお嫁さんになるっ!」
「なっ・・・!!」
「ははっ破廉恥ーーーーーーっ!!」
いきなりのお嫁さん宣言に、思考がフリーズする。
「何言ってやがる!?」
「え、だから将来・・・」
「だああああ!!あのな・・・」

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