お題企画

□撫でる
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82.撫でる
(ナツグレ)





俺は撫でるのが好きだ。それは頭だったり腰だったり頬だったり、人に言えないとこだったり。とにかく、グレイの体を撫で回すのが好き。本人は触れる箇所によって嫌そうな顔したり、ふわふわした笑顔向けたり、擽ったそうに体をよじったりする。それが好きで俺はまたグレイに触れる。


「ナツ」


「んー?」


「くすぐったい」


今日は足の間に座らせて顔をうなじに埋め、手はしっかりと腰に回して撫で回す。片手は服の中に入れて直に。


「お前、脇腹とか腰撫でられるの弱いもんな。今じゃ時々感じてるし」


「分かってるなら触るな!」


「ごふっ……」


今日も容赦なく殴られた。だって、手触りいいしいい匂いがするんだからしょうがねえだろ。


「恋人にせくはらしちゃいけねえって法律とかないんだからいいだろ?」


「でもさ、ナツは撫ですぎ」


「いいじゃんかよー。グレイが大好きなんだから」


「んな恥ずかしいことサラっと言うな馬鹿野郎」


コツンとグレイは俺の頭を小突く。そんな姿すらも愛おしくて。


「グレイ」


「ん?」


「好きだ」


「!……俺も、好き」


ちゅっとグレイは俺の唇に触れるだけのキス。


「へへへ」


悪戯が成功した子供のような可愛らしい笑み。


「ひゃっ。ちょ、ナツどこ触ってるんだ!」


俺だって可愛い恋人にこんなことされて平常心でいられるわけがない。だから、両手を服の中に突っ込んで脇を思い切り撫であげる。


「悪戯っ子にはお仕置きだ。グレイ」


「んなっ」


途端真っ赤になるグレイ。


「んだよ」


「な、なんでもねえよ……(実はナツの









手が好きだなんて言えねえよ)」










Special Thanks!:)灰李様

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