07/17の日記

23:47
悪ノ娘 鏡音リン
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昔ヶ あるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨するは
齢14の王女様
展覧豪華な調度品
顔のよく似た召使
愛馬の名前はジョセリーヌ
全てが全て彼女の物
お金が足りなくなったなら
愚民どもから搾り取れ
私に逆らう者達は粛正してしまえ
「さあ、膝まずきなさい!」

悪ノ花 可憐に咲く
鮮やかな色取りで
周りの哀れな雑草は
養分となり朽ちてゆく


暴君王女が恋するは
海の向こうの青い人
だけども彼は隣国の
緑の女に一目惚れ
嫉妬に狂った王女様
ある日大臣を呼び出して
静かな声で言いました
'緑の国を滅ぼしなさい'
幾多の家が焼き払われ
幾多の命が消えてゆく
苦しむ人々の嘆きは
王女には届かない
「あら、おやつの時間だわ」
悪ノ花 可憐に咲く
狂おしい色取りで
とても美しい花なのに
あぁ 棘が多すぎて
触れない


悪ノ王女を倒すべく
ついに人々は立ち上がる
鳥合の彼らを率いるは
赤き鎧の女剣士
積もりに積もったその怒り
国全体を包み込んだ
長年の戦で疲れた
兵士達など敵ではない
ついに王宮は囲まれて
家臣達も逃げ出した
可愛く可憐な王女様
遂に捕らえられた
「この、無礼者!」
悪ノ花 可憐に咲く
哀しげな色取りで
彼女の為の楽園は
もろくはかなくも
崩れてく


昔々あるところに
悪逆非道の王国の
頂点に君臨してた
齢14の王女様

処刑の時間は午後3時
協会の鐘が鳴る時間
王女と呼ばれたその人は
1人牢屋で何を思う

ついにその時はやってきて
終わりを告げる鐘が鳴る
民衆などには目もくれず
彼女はこう言った

「あら、おやつの時間だわ」


悪ノ花 可憐に散る
鮮やかな色取りで
後の人々はこう語る
あぁ 彼女は正に
悪ノ娘

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