My room
□依存
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貴方がいないと
きっと息の仕方を
忘れてしまう位だろう
空気のように自然で
なくてはならない存在であるのだろう
私はきっとこれから先
貴方以上に
好きになれる人なんて
いないだろう
貴方がいるから
私は
呼吸をしている
立っている
喜んでいる
怒っている
泣いている
笑っている
当たり前の感情を
表に出すことができるのだろう
裏に秘めた感情も
貴方の為を思えば苦にはならないのだろう
貴方という存在が
この世から
消えてしまったことを
考えてみると
すぐに『死』という
言葉が私の脳裏を過るだろう
簡単に生を放棄してしまえるだろう
貴方が全ての始まりで
全ての終わりなのだろう
これを「依存」だと
周りの人はいうだろう
きっとそれは
真実なのであろう
だが
その根本にあるのは
貴方を好きで
仕方がないという
純粋な気持ち
それ故に
抱いてしまう
感情なのだろう
―人を好きになるのは…
大切だと思うのは悪いこと?
決して誰もそんなことは
言っていない
…だけど
何か大切なものを
忘れてはいない…?