ツナ受け

□時が経っても...
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「…君は、本当にバカな子だよね……」

僕は綱吉を引き寄せ、そして抱き締めた。

「ふえっ…??」

「綱吉は、僕がどれだけ君の事を思ってるか知らないのかい?」

こんなにも、僕は君の事を愛しているのにね…

「ヒ、バリさ、ん…?」

綱吉は少し困惑したような表情で僕を見ている。

この子はもしかして、僕が君の事を思ってないなんて言うとでも思っていたの?

「ヒバリさんッ」

黙って綱吉を見ていた僕に、再び名前を綱吉が呼んでくる。

そんな綱吉は、とても愛らしかった

「…好きだよ」

「え…?」

「好き。どんなに時が経ったって、どんな未来になったって君が好き」

だから

「君が未来で死んでるだなんて言ったりしたら、許さないから…」

僕は、綱吉の身体をしっかりと抱き寄せた。

この子を死なせてしまうような事は、在ってはならない現実だから…

君が危なくなっても

絶対、僕が君を守ってあげる

君を守る為なら、僕は死んだって構わない


もし、君が死んでしまった未来が僕等を待ち受けているのなら


僕も、君を追って死んであげる
絶対に、君を1人で逝かせたりなんかしないからね

「…ヒバリさん、何だか泣きそうな顔してますよ」

そう微笑みながら綱吉が僕の頬に手を当ててきた。

「そんな事あるわけないでしょ。それだったら綱吉の方じゃない?」

「オレ…?」

「うん。凄く泣きそうな顔してる…」

「アハハ。そうかもしれませんね」

「何…君、あっさり認めるんだ……」

「だて…オレ…いま、すごく、嬉し、ですもん」

堪えきれなくなった綱吉の瞳から、涙が溢れてくる。



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