ツナ受け
□咬み殺したい。でも、それ以上に...
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休憩中と言うこともあってか、教室や廊下からは楽しそうな話し声が聞こえてくる。
あぁ、後もう少しであの子の教室だね…
そんな事を思いながら、綱吉のいる2-Aの教室前の廊下にさしかかろうとした時だった。
『アハハッ、ツナは何時もの事だもんな♪』
『てんめっ!!十代目に向かって何言いやがる!!!』
聞こえてきたのは獄寺隼人と山本武…そして
『もぉ〜獄寺君そんなに怒んなくてもいいって〜』
綱吉の声
…イライラする…。他の奴らなんかと話さないでよ
雲雀は嫌悪感を露にしながら綱吉の後ろまで歩いていく。 そして…
ゴッ!!!
「い゙ッ…!!?」
鈍い音が周囲に響いた。
その音は雲雀が綱吉の後頭部に向かって、思い切りトンファーを振り下ろした音だった。
「痛゙っづ!!!」
「ツナ!!」
「十代目!!」
二人はその場にしゃがみ込んでしまった綱吉を見て、そして雲雀の方を睨み付けた。
「何、その目…?僕に歯向かうつもりかい?」
「うるせぇ!!てめぇ、よくも十代目に!!!」
「こんな事されて、黙って見てられねーのな」
獄寺はダイナマイトを手に、そして山本はどこからか取り出した時雨金時を構え雲雀に向ける。
「ふぅん。僕に楯突くんだ……咬み殺す…!」
「!!止めてくださいヒバリさんッ!!!」
「!?」
トンファーを構えた僕の腕を、綱吉が掴んでくる。
その姿は本当に小さな草食動物そのものだった。
今にも泣きだしそうな綱吉の顔
その顔を見ていると、綱吉が僕だけを見ているようで気分が満たされるような感じがした。
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