ツナ受け

□害虫撲滅協同作戦
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早朝。まだ生徒のほとんどが登校して来ていないここ並盛中学の応接室では、珍しい来客が雲雀のもとを訪れていた。

「ねぇ…僕この頃、綱吉に寄りたかる連中が増えてきたと思うんだよね」

その来客と言うのは…

「おやおや?君は自分の中学の害虫削除もろくにできていないんですか?」

骸だった。

骸は今日、雲雀にここへ来るように言われて来たのだ。

「…黙りなよ。僕が一体何人の害虫を1日に咬み殺してると思ってるのさ」

口調に不機嫌さを露にした雲雀が、骸に言う。

「…?ではそれで良いじゃないですか」

骸の応えに雲雀は「ハァ…」と溜息を着いた。

「それが、近頃咬み殺しても咬み殺してもキリがないほど綱吉に寄りたかる連中が増えてきてるんだよ…。そこでなんだけど」

「?」

今まで不機嫌そうに歪んでいた雲雀の口角が、にぃ。と上がる。

「綱吉に寄りたかる害虫を、二度とたかれないように徹底的に潰そうと思ってね」

「と言いますと?」

「綱吉は僕達のものだって害虫共に解らせてやるんだよ」

…君とって言うのが不本意だけどね

「…今僕を邪魔扱いしたような気がしましたが…まぁ良いでしょう。僕もその意見には賛成ですし」

「決まりだね」

雲雀はどこか楽しそうな口調で返事をした。

「では早速」

「害虫削除を始めようか」

そう言うと、二人は応接室を後にし、早朝の校門へと向かって行った。



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