詩置き場
□花弁
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──花弁は何故 空を舞う?
早く堕ちればいいものを
花弁は何故 天を舞う?
早く朽ちればいいものを──
何故足掻く
何故堕ちぬ
どんなに足掻いていようとも
どんなに舞おうとしようとも
結末は、全て、同じだというのに──
──だから
早く
堕ちてしまいなよ
(堕トシテアゲヨウカ?)
早く
朽ちてしまいなよ
(朽チサセテアゲヨウカ?)
早く
亡くなってしまいなよ
(消エサセテアゲル!)
ねぇ。
早く
堕ちて、
早く
朽ちて、
早く
亡くなって
そして、コナゴナになってよ。
ソレまで
ずっと、待っていてアゲルから──
────貴方が舞い終わるソノ時を
刹那の中で 見届けよう───
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