TRESURE

□いろは唄
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貴方が望むことならば
なんでもしてあげたいの。



それが例え私に
苦痛しか齎さない事だとしても。


私にとっての幸せは
貴方色に染まる事なんです。






…―――――――

昼間でも薄暗く、朱い壁に黒い障子に畳が敷かれた狂った様なこの部屋。


私はこの部屋で愛される。


我が儘で意地っ張りで、だけど弱くて優しいあの人に。





「あぁ...やっぱりその着物、似合っているよ凛。」


「ふふ...だって蓮が見立ててくれたんだもの。」



普段、外出を禁じられている私の為に豪華なものをたくさん買ってきてくれる。


「俺が出ている間、悪さはしなかった?」


「してないわよ。ちゃんとこの部屋にいたわ。」


私は微笑んで答える。


蓮は私の頭を愛おしそうに撫でた後、私の着物の襟元を緩めながら、首に、髪に、唇を這わせていく。


「んっ...蓮、いやっ...」


部屋に卑猥な音と私の声だけが響く。


「嫌なんかじゃないだろ...リンは悪い子だな。」


蓮は妖しくニヤリと笑うと、いつもの様に私の首に紐を、手に縄を、足に鎖を巻き付け私を弄ぶ。


それらが食い込み、苦痛に顔を歪ませ声を漏らしてもそれは蓮を煽るだけ。


そう。私は犬の様に従順に貴方の為だけに生きる。


「はぁ...凛、愛してるよ」


「あっ...蓮...」






いろは唄がひとつ残らず全ての文字を辿る様に、

私の全てをひとつ残らず貴方の色に染めていって。




そして貴方に潜む狂気を私に全て吐き出してしまえばいい。


そうしたら貴方の全ても私に染まって、いずれは私だけのものになるでしょう...





―――さぁ。

今日は何をして欲しい?


私をどうしたい?




貴方を私色に染める為なら、何だってしてあげる。




「蓮、愛してるわ_。」




end.







>>>あとがき


なんだかノリで
書いてしまったこの作品。


橙先生、貰って頂いて
ありがとうごさいます!!


そして、最後まで
読んでくださって
ありがとうごさいました!

椿


**********************


コメント*

椿さまの第2作!!

エロい(〃▽〃)


見ててはゎゎとなりました!!

イケてる二人が
オレはドキドキが…!!

橙には書けない話しです。


ありがとう椿っちゃん!!


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