夢小説 ATTACK ON TITAN


□コバルトグリーン
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嫌なわけがない______。
私たちは何も言わず、 ただ見つめ合う。

「十秒間だけ猶予を与えてやった。 これは肯定と取るぞ」

再び兵長が私の上に圧しかかった。
まるで私が小さな子どもで、 このベッドに寝かせるように、 ゆっくりと。
私の髪を掻き上げて撫でて、 頬を撫で、 指先で唇を撫でる。
ゆっくりと優しい手つきはここまでだ。
強引なキスで私たちのなかに火がつく。

「少しはキスが上手くなったな」

「”ガキ”じゃないですから」

兵長が鼻を鳴らして笑う。
シャツのボタンが全て外されると、 ひんやりとした空気が鎖骨から胸へと感じた。
すぐにそこへ兵長の指と舌が______……。

「あ……っ、」

胸を鷲づかみにされ、 突起を吸われる。
私は両手で必死に口元を覆った。
ふうふうと息が指のすき間から漏れる。
兵長の手は私のズボンのなか______一気に下着のなかへと侵入した。

「びしょ濡れじゃねえか」

指先が入口を上下するように撫でつける。
私は両手で口元を覆ったまま、 少しでも兵長に対抗したくて睨みつけた。
だけど敵わない。
兵長はこんなときもクールな顔だ。 つぷんと指先が入っていった。
部屋が静かすぎるせいで、 兵長の指がくちゅくちゅと私のなかを掻き乱す音が響く。
声を出すまいと口を押さえるのに必死で、 気づいたときにはもう、 ズボンも下着も脱がされていた。
下半身も頼りなくすうすうして、 恥ずかしさで顔まで覆いたくなってしまう。
今、 私の体に残っているのはシャツ一枚だけだ。
______ボタンは全開______

「……いい眺めだ」

「やだ……っ!」

足をずるりと引っ張られ、 持ち上げられ、 強引に開かれる。
何度か兵長と繋がった場所は、 自分でもわかるほどひくひくしていた。
兵長が顔を近づける。
______やめて……!

「灯り、 消してください。 お願い……」

「だめだ」

必死の訴えはすぐさま却下され、 尖らせた舌がひくついている場所を這う。
滴る蜜を吸うように。

「……やっ、 そんなに舐めないでくださ……」

兵長のさらさらとした黒髪をつかんで引き離そうとしても、 力が入らない。
声を我慢しようとしても指のすき間からこぼれ落ちてゆく。
兵長のクールな顔はかっこいい。
だけど今は、 ずるい。 悔しい。
私ばかりがめちゃくちゃになってしまうなんて______。

「おい、 何をする……!?」

兵長が上半身を起こして自分のズボンを脱ごうとした瞬間、 
今度は私が兵長を押し倒した。 ベッドが大きく弾む。
ズボンの奥から引きづりだしたそれは、 熱を持って大きく天井を向いていた。
セックスは初めてではない。
だけど、 兵長のそれを間近で眺めたのはこれが初めてだった。
______いつもだと、 たちまち余裕がなくなってしまうからだ______
こんなに大きい______
口にだってなかなか入らない。
______それでも何度か繋がったのだ______
兵長が私にそうしたように、 私も兵長のものに舌を這わせた。
今までクールだった兵長の顔が一変した。
その瞬間を見逃さず、 兵長を見上げたまま口に入れる。
______もちろん、 大きすぎて全部口に入りきらない______

「やめ……ろ……」

兵長の眉間の皺が深くなった。

「嫌です。 私ばっかりされるなんて……」

刃向かうように再び口に入れる。 これのやり方なんてよくわからない。
口に入りきるだけ銜えて、 上下に動かしたり、 吸いついてみたりする。
はしたないくらい唾液がこぼれてしまい、 ちゅぱちゅぱと音がたつ。
水音のすき間に、 兵長の熱い呼吸が聞こえる。

「エミリ、 もうよせ……」

兵長の命令を無視して一生懸命出し入れをつづけた。

「離せ……っ! 出る______」

力強く首を持ち上げられたと同時に、 頬にぱしぱしと熱い液体が飛ぶ。
一瞬、 何が起こったのかわからなかった。

「だからやめろと言っただろ。 ほら、 汚れちまった」

______ああ、 そっか……! 
兵長、 気持ちよかったんだ。

「私だって……兵長にしたかったんです。
いつも私がされるばっかりで悔しかったから……」

頬に滴る熱い液体を指ですくい取って舐めた。
初めて感じた味______濃い苦さ。
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