詩 想い 心

□大樹
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『忘却』

俺の中にいる小さなモノ
守るべき存在
それは俺と良く似ていて
そして互いに距離をおく

中で小さく訪ねる声
『最後に貴方が
心から笑ったのは
いつだった?』
俺の動きは止まる
俺の呼吸も止まる
そして俺は答えられない

最愛の人に
頼って欲しいと
望みながら
自分は何も見せてない

生命よりも
大切な友に
素直になれと
願いながら
自分は頑なまま

忘れてしまった
二人とも…

忘れてしまった
笑いかた

忘れてしまった
悲しみの涙

何時か思い出せるかな
真実の笑顔と
痛み以外の涙
そして
レプリカではない
本当の自分を…
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