ミナの章

□story8 〜梟と夕凪〜
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夕凪:「息の根、とめた方がいいかも!?」



ンナスタ:「当たり前田のクラッカーだ。」




地に伏す象亀と黒豹を見やり、
薔薇を構えるンナスタ。




梟:「ンナスタ。止めろ。」



ンナスタ:「その声は…」



見上げると、何時の間にか陰獣の一人が柱の上に立っていた。





夕凪:「師匠!!」




ンナスタ:「何言ってんだ!?夕凪!!」




梟:「夕凪…俺はもう【PRISM】のメンバーじゃねぇんだ。」




ンナスタ:「どうなってんだ!?」



意味が分からず戸惑うンナスタ。




夕凪:「梟…は夕凪の師匠だったんだ。
梟が【PRISM】に居た頃に配属されて…

梟が仲間を裏切って陰獣の仲間入りをする直前まで、夕凪は弟子だった…かも。」




梟:「俺はお前らのやり方に嫌気が刺しただけさ。」



ンナスタ:「知るか!!」



ンナスタは構えた薔薇を梟に向かって投げつけた。



梟はサッと回避したかと思うと、
地面に降り立ちンナスタとの間合いを詰める。




ンナスタ:「しまっ…」



夕凪:「危ない!!」


ンナスタを庇うように夕凪が二人の間に飛び込んだ。


ファンファンクロス!!
【不思議で便利な大風呂敷】





夕凪:「フェイント…かも。」




梟はンナスタを襲うフリをして、
象亀と黒豹を風呂敷に包み込んだ。


段々と風呂敷が小さくなる。




梟:「夕凪…お前も芸達者になったな。


ンナスタを庇うフリをして俺にカウンターを浴びせようとしたな。

俺がそのまま行ってたらピコハンの餌食だったよ。」



夕凪のピコハンは梟の居た場所に振り下ろされ、
固まっていた。



夕凪:「師匠も…人の動きを良く読んでいる。

象亀と黒豹を回収し、あわよくばンナスタも倒そうとは…」



ンナスタ:「王手、飛車取りか…やるな。」




梟:「お前が王とは思えないがな。」




夕凪:「うん。ンナスタは歩兵だよ。」




ンナスタ:「お前どっちの味方だよ!!」




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