ミナの章

□story7 〜象亀と黒豹〜
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《あと5秒!!》



軍のスピーカーが叫ぶ。





その時、その場にいた軍人達は皆度肝を抜かれた。




包囲した基地の屋根が轟音をたてて吹き飛び、
そこからPRISMのメンバー5人がジェットのように飛び立ったのだ。




軍:《くそ、撃て!!
一斉射撃だ!!》












《おい、どうした!?
撃て!!》





ンナスタ:「ハロー、軍人さん。
悪いけどスピーカーをプレゼントフォーミー!!」



ザクッ!!



軍人の頭に綺麗なバラが咲いたかと思うと、
軍人は白目を剥いて即死した。






…なぜ、誰も動かなかった!?











夕凪とンナスタは、ミナ一行が基地から飛び立った後すぐに行動に移っていた。




夕凪が包囲網の南、東側75人。
ンナスタが包囲網の北、西側80人。


いずれも重機で飛行物体を撃墜できる軍隊を狙って動いた。




夕凪:「サーキットピーシーズ!!【ボケへの制裁】」





軍人の間を縫うように動く夕凪。


ピコッ!!ピコッ!!



頸部に確実に命中するピコピコハンマー。





あまりにも貧弱なツッコミ。
間抜けな音だけがあたりに響く。





夕凪:「重機の人達は、これで終了…かも。」



夕凪がピコピコハンマーをおさめた頃に、
軍人達はやっと自分が叩かれた事に気付いたようだ。



軍人:「誰だ!?ピコハンで殴った奴…」




軍人:「俺たちを舐めてんのか!?」





だが、彼らの体の中では
想像を絶する攻撃が既に完了していたのだ。




軍人:「ぅな!!」





軍人達が次々に倒れていく。




軍人:「筋肉が、おかしい!!」



地面に倒れもがく軍人達。



端から見たら滑稽な図であっただろう。
軍人達にとっては…



軍人:「なんだこれ!?足を動かそうとしたら腹筋が動く!!」



軍人:「手が…指が!!」





夕凪:「サーキットピーシーズ【ボケへの制裁】は、
まず神経回路をバラバラにして、その後適当に繋いじゃう…かも。

つまり、脳指令と別の筋肉が動いちゃう。」




75人の軍人は、文字通り
一瞬で赤子の状態へと変貌したのだ。



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