アランの章2
□story10 〜偽FBI異能者コンビ〜
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そんな…
なんであっさり殺されるんだよ!?
首が無くなった警官達の切断面から
赤ワインをぶちまけたように広がる血液…
そして、俺の部下であり
一番の相棒…
ケランも、他の警官達と同じ様に地面に転がっている。
無論、ケランの首に胴は繋がっていなかった…
ヨシュア:「さぁて☆
口封じ&雑魚掃除&偽装工作終了☆
一石三鳥だね☆」
ヴェーダーンタ:「あとはアランを殺して…」
高見は冷静だった。
ケランの死を間近で目撃したにもかかわらず、
高見の目は据わっていた。
タカミ:(違う…本当は今、今すぐ泣き叫びたい!!
だが、俺が…俺が叫べるのは奴らをぶっ殺してからだ!!)
高見は拳銃をぎゅっと握りしめ、
二人にゆっくりと近づく。
ヨシュア:「でさ、なんでわざわざFBIのフリまでしてアランを追いかけるのか
未だに解らないんだよね☆」
ヴェーダーンタ:「前も言ったろ。
警察と行動してる方が情報得やすいからな。」
ヨシュア:「まぁね☆
おまけに警察殺しを犯人のせいにできるしね☆」
ヴェーダーンタ:「だろ!?それに、犯人の犯罪歴が増えて
より多くの賞金が獲られる。」
ヨシュア:「殺しもできて、お金も増える☆
一石二鳥だね☆」
高見はヨシュアとヴェーダーンタの背後5mの物陰まで忍び寄っていた。
この距離なら、確実に仕留められる。
高見は銃口をヴェーダーンタの頭部に向けた。
そして、
トリガーを
引く!!
バン!!!!
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